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2023年03月02日

3月1日(水)「CO2船舶輸送に関する技術開発および実証事業」のCO2液化・貯蔵・荷役設備の起工式を行いました。

3月1日(水)京都府舞鶴市に建設するCO液化・貯蔵・荷役設備の起工式を執り行いました。
 
起工式には、舞鶴市長、市議会議長、市関係者、地域関係者、経済産業省関係者、施工者など約40人が出席し、工事の安全を祈願しました。
 
本事業は、2021年6月、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した事業「CCUS研究開発・実証関連事業/苫小牧におけるCCUS大規模実証試験/CO輸送に関する実証試験」に対し、日本CCS調査株式会社(JCCS)、一般財団法人エンジニアリング協会(ENAA)、伊藤忠商事株式会社(伊藤忠商事)、日本製鉄株式会社(日本製鉄)の4社が共同で応募し採択されたもので、液化CO船舶輸送技術の研究開発とその実証試験を行うものです。
 
関西電力㈱舞鶴発電所(京都府舞鶴市)におけるNEDO別事業(※)で分離・回収されたCOが舞鶴基地へ提供され、本輸送実証で使用されます。提供されたCOは、同基地で液化・貯蔵され、荷役設備により実証船へ積載、海上輸送、荷役設備により苫小牧基地で荷揚・貯蔵されます。この一連のプロセスを両基地間で双方向に繰り返すことで、COの船舶一貫輸送技術の開発と実証を行います。
本輸送実証は2024年第三四半期頃から本格的に開始し、2026年度末までの約2年半を予定しています。
 
起工式のあと、報道各社の取材のなかで社長の中島は実証試験の意義について「日本はCOの排出源である産業集積地とCO貯留適地との距離が離れている場合が多いため、大規模かつ低コストでCOを輸送するためには船舶による輸送技術の確立が必要です。本実証試験により、CCSチェーンのなかの輸送のピースをしっかりと確立したいと考えています。」と述べました。
 
また、起工式終了後には、地元のステークホルダーに向けて、事業説明会を行いました。
 
(※) NEDO 「先進的二酸化炭素固体吸収材の石炭燃焼排ガス適用性研究」

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