二酸化炭素貯留適地調査事業
二酸化炭素貯留適地調査事業について
CCSを行うには、 CO2を地中に安定して大量に貯留できる地層が必要です。2005~2012年度に行われた調査によると、日本国内には合わせて約2,400億トンのCO2を貯留できる地層があると期待されており、貯留可能量は全体としては十分であると考えられていますが、個々の候補地点がどの程度貯留に適しているのかを確認するためには、より詳しい調査が必要です。
そのため、2014年度から経済産業省と環境省の共同で「二酸化炭素貯留適地調査事業」が開始され、当社はこの事業を受託し、継続して実施しています。
この事業では、既存の資料や文献から候補地の調査をはじめます。次に、弾性波探査などにより地質構造を把握し、そのデータを基に貯留に適した範囲を絞り込みます。大きな貯留量が期待される貯留候補地点においては、貯留したCO2が漏れ出ないかどうか、地質構造が安定しているかどうか、どのくらいの量のCO2を貯留できるかなどを詳細に調査し、より有望な地点を抽出します。
■調査・検討により、大量のCO2を安定的に貯留できる地層を選定します
既存の資料や文献から候補地の調査をはじめます。次に、弾性波探査などにより地質構造を把握し、そのデータを基に貯留に適した範囲を絞り込みます。その範囲内で調査井を掘削し、地質サンプルの採取と調査井坑内での測定により、地層をより詳しく調べます。
このような調査を通じて総合的に地層を評価し、有望な貯留層を選定します。
弾性波探査の概念図
ストリーマーケーブルを海中に投下中
エアガンを海中に投下中