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2019年07月04日

今回の平成30年北海道胆振東部地震は、CCSが原因ではないのでしょうか。

苫小牧CCS実証試験では、主に苫小牧港の沖合約2kmの海底下の深さ約1,000mの萌別層にCO2を貯留しており、貯留されたCO2は圧入地点を中心として、水平方向約500m以内の地層範囲に存在しています。
2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の震源は、貯留地点より水平距離で約31km離れた胆振地方中東部の深度37kmで発生しています(深さを考慮した直線距離で約47km)。実際のCO2が圧入された地層と地震の震源が位置する地層とは連続性がなく、CO2の圧入による影響が本地震の震源まで及んだとは考えられません。
2018年10月19日(金)、地震学の専門家を含めた有識者の方々にお集り頂き、9月6日の北海道地震とCCSとの関係についての検討会を開催しました。本実証試験で取得されたモニタリングデータやCO2挙動シミュレーション結果により、CO2圧入と今回の地震の関係について審議が行われた結果、両者に因果関係があるとは考えられないとの共通認識が、委員の間で得られました。
なお、この検討会の結果をとりまとめた報告書は、当社のホームページに掲載しています。

「北海道胆振東部地震のCO2貯留層への影響等に関する検討報告書について」はこちら