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全般について

  • CCSは温暖化対策にどれほど有効な技術ですか?

    2005年に発表されたIPCCの特別報告書によれば、全世界には約2兆トンのCO2貯留ポテンシャルがあるとされています。これは2005年当時の排出量で換算すると世界の排出量の約70~80年分に相当します。また、国際エネルギー機関(IEA)の「エネルギー技術展望2008」において、2050年に世界のCO2排出量を半減させる場合、その削減量の約2割をCCSが担うと試算されています。このように、世界的にCCSへの期待は非常に大きなものがあります。

  • CCSの先行事例にはどのようなものがありますか?

    海外では、天然ガスとともに地中から出てくるCO2を分離・回収し、地中に貯留するCCSプロジェクトが実施されています。例えば、ノルウェーのスライプナーやスノービット、アルジェリアのインサラプロジェクトです。特に、ノルウェーのスライプナープロジェクトのCO2貯留総量は、1996年から2009年までの14年間で1,000万トンを超えています。また、米国では40年以上も前から、枯渇油田にCO2を注入して原油生産を増進する事業も数多く行われており、更に2009年からは、既存の火力発電所から排出されるCO2を分離・回収し、年間10万トン規模で地中貯留する実証試験プロジェクトが開始されています。 日本では、10年前から(財)地球環境産業技術研究機構(RITE)を中心に、CCSに関する調査研究などが実施されています。

  • 地上の設備からCO2が漏れた場合に危険はないのですか?

    CCSの地上設備は、CO2を分離・回収するための高さ30m程度の塔やポンプ・配管・熱交換器、圧縮機、パイプラインなどで構成されています。設備からCO2が漏れる可能性は、大規模地震などによる機器類の損傷の可能性が考えられますが、高圧ガス保安法などの関係法令に基づく管理を徹底することで、CO2が外部に漏れ出ることを防止します。特に、実証試験設備では、CO2が漏れた場合に備え、CO2漏洩検知システムを設置します。仮にCO2が漏れた場合には、漏出を最小限に止めるための安全対策に万全を期します。

  • 貯留層からCO2は漏れないでしょうか?

    貯留層の選定に際しては、貯留層の上部がCO2を通さない地層で覆われ貯留したCO2が長年にわたり漏れないような地層であることが条件となります。こうした条件の下、貯留されたCO2は2005年に発表されたIPCCの特別報告書によれば、貯留場所を適切に選定し、適正な管理を行うことにより、貯留したCO2のほとんどを1,000年にわたって貯留層中に閉じ込められる可能性が高いとしています。また、海底の地層にCO2を貯留する「海底下貯留」の場合、海防法※において、CO2を圧入した後も、事業者は適切かつ確実な維持管理や監視などを行うことが義務付けられており、地層内の圧力や温度の変化といった地層の状況や、CO2の位置などの監視を行います。※海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律