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社長あいさつ

安全・安心なCCS技術の確立を目指して

弊社は、平成20年の洞爺湖サミット直前に、地球環境問題に先進的に取り組む日本国内の大手民間企業が集結し、国の主導で推進されるCCSの技術開発に貢献するために設立された、民間のCCS調査会社です。

現在地球では温暖化が極めて急速に進み、世界各地で大変深刻な影響が現れています。

先の国連気候変動枠組条約(COP21)では、196ヶ国の賛同のもと、2020年以降の地球温暖化対策の枠組みとして「パリ協定」が採択され、温室効果ガスの削減に向けて様々な対策技術の開発を進め、産業革命前からの気温上昇を2℃未満に留めるという歴史的合意が形成されました。

また、国際エネルギー機関(IEA)による2100年に2℃未満を目指すシナリオでは、2050年にCO2排出量を半減する必要があり、CCSはその16%にあたる約65億トンのCO2を削減することが期待されています。

弊社は、経済産業省を始め、CCS技術に関係する有識者のご指導を戴きながら、このCO2削減対策の一つとしてのCCS技術の確立に、長年にわたり努めてまいりました。

これまで経済産業省より受託いたしました事業では、石油開発分野での掘削・貯留評価技術を活用し、CO2貯留に適した地下構造の調査や、大規模排出源からの効率的なCO2分離・回収技術の検討などを実施してまいりました。

その結果、平成24年には経済産業省より「平成24年度二酸化炭素削減技術実証試験事業(国庫債務負担行為に係るもの)」を受託し、北海道苫小牧市において、地元の皆様方の多くのご理解、ご支援のもと、CCS実証試験設備を計画通りに4年間で完成させ、平成28年4月より、本格的な大規模CCS実証試験を開始いたします。この苫小牧CCS実証試験では、安全を最優先とする操業体制のもと、CO2の分離・回収、圧入、貯留、モニタリングの実施を計画しており、年間10万トン以上のCO2を3年間にわたり、海底下の貯留層に圧入し、貯留いたします。

同時に弊社は、平成26年より経済産業省と環境省の連携事業である「二酸化炭素貯留適地調査事業」を受託し、国内における、更なるCCS事業の広域展開の基盤づくりを進めています。

弊社はこうした事業展開とともに、日本から世界へと苫小牧CCS実証試験を発信することで、広く海外のCCS関係者との技術交流を含めた連携を強化し、日本のCCS技術の発展に貢献してまいりたいと考えております。そしてまた、CCS技術が単なる温室効果ガス削減にとどまらず、新たな革新的技術と調和し、地球温暖化対策に一層貢献することで、美しい地球環境の保全に寄与すべく、苫小牧実証試験の安全操業を最優先にCCS技術の確立に全力で邁進してまいります。

今後とも、皆様のご理解、ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

日本CCS調査株式 社長 石井 正一